暑いね

昨日彼女へ送ったラインの返事が朝届いた

「ありがと」

どうせ又どこかの企業のラインだろうと、思って見てみたら彼女からで不意を付かれた。

こういったパターンの時、付き合い始めの頃は朝早い時間から返信してくれていたけれど、最近は大体既読スルーされていたので正直とても嬉しかった。朝から今日は良いことあったなぁと会社へ向かう足も思わず軽くなる。天気の良さも相まって僕の心は今日の空よりも快晴だ。

僕は彼女に「♡」で返した。


これは彼女がたまに返してくるメッセージの一つでハートは胸がキュンとなったら付けるらしい。キュンキュンしたときは、2つ、3つと数が増える。だから僕は一つハートで返信した。

言葉は難しい。 

素直に伝えてはいけないタイミングの時の回避策でしかないが、ハートの真意
は意味を名付けた彼女が知っているのだから、他のメッセージは不要だし、僕が余計な言葉を発する事もなく、ある意味都合の良い返事だ。

恐らく既読スルーする時期なのに、あえて忙しい朝に返事をくれたのは何よりも嬉しかった。

ラインや電話でのやりとりが殆どないなんて、今までの僕と彼女の間では信じられない事だ。沢山ラインしていたのに、一週間に一度、火曜日の夜に一度か二度のラインを交わすだけなんだから。

彼女はラインやメールの類は苦手な方だと話していた。逆に僕は会えない時間が多いからこそ、ラインで互いの気持ちを埋めていこうと思っているタイプなので、普段からも殆ど僕が沢山話し、彼女が相槌を打つ、そういう流れが日常的に繰り返されていたんだ。

彼女にとっても、今僕からのラインが少なくなっていることにほんの僅かな違和感は感じていると勝手に思ってる。ただ、彼女は今それどころじゃないし、僕に対して3回程、今は余裕ないと話してきたんだから、連絡がこなくなって逆に当たり前かと思っているのかもしれない。

信じる者は救われる、僕はこの言葉を真に受けてる。

彼女から何度も信じて欲しいと言われ、徐々に信用出来るようになった頃、子供さんの問題が起こって彼女の心に余裕が無くなり、そして僕との距離を取るようになった。

もう、信じてる。

完全に疑いが晴れることはない。疑いというよりは不安が悪い幻想を作り出してるんだ。
悪い予想なんて、7割以上は当たらないなんて統計もあるみたいだから僕の想像している最悪の事態の7割は外れるはずだ。

ただ、もし彼女が別れを選択してきたのなら、それも甘んじて受け入れてあげようと思ってる。僕の希望は彼女の幸福だ。
彼女とその子供さん達が毎日幸せに暮らせる事が一番だ。

なら、自分の家族は不倫で不幸になってもいいのか?という矛盾が生じていると他の人から見れば思うかもしれない。


そう、矛盾している。


それを受け入れられない人はそもそも不倫なんかしないんだと思う。
例え最初はそのつもりが無くても、み不倫を継続していくって事は矛盾してる状況を許容していくしかない。


話を戻すが、彼女が求めていたのは
簡単な恋愛だ。

つまりドロドロとした不倫なんかじゃなく、
もっと軽い気分で遊んで欲しいって事だったんじゃないかと思う。


そう考えると筋が通る話が多い。

惚れた弱みなのか、彼女がどんな目的であろうが構わないと思うようになった。


彼女と会えるならどんな理由でもいい。